アルファ留学アカデミー

ゲートウェイ21倒産に支援の手

10月14日に掲載したゲートウェイ21倒産問題についてのブログ記事は、各方面で様々な反響を呼び、「このような実態が隠されていたとは全く想像もしていなかった」とか、「大手だからと言って安心はできないと感じた」などという感想が寄せられました。

さらにその後、ある業界関係者から聞いた話では、ゲートウェイ21では入社を希望する者に向って、「固定給なんかではろくに稼げないよ。特別なマニアルに沿って歩合でやればうんと稼げるからそちらを選んだ方がいいよ」と、新入社員を半ば強制的に歩合制に追い込んでいったそうです。もうご想像はついたでしょうが、この話を私にしてくれた方は、実際にゲートウェイ21に就職する寸前まで行ったそうです。分かれ道ですよね。就職を思いとどまったこの人は現在当アカデミーではありませんが、別の健全な留学団体で働いています。このとき思いとどまれなかった人は、もしかすると、前回私がブログで書いたカウンセラーのように、何でもかんでもがむしゃらに手段を選ばずに顧客獲得に走ったことでしょう。

さて、その後当アカデミーでは、海外の語学学校数校とこの問題についていろいろ協議してまいりましたが、ついにこの問題に立ち上がって人道的な支援の手を差し伸べる学校が現れました。カナダバンクーバーに拠点をおくバンクーバー・イングリッシュ・センターという学校です。支援の具体的な内容は以下の通りです。

・バンクーバー・イングリッシュ・センターへの授業料、申込金、教材費を免除します。ただし、ホームステイ代、空港出迎え料、アクティビティ費用等他のサービスに関する費用は留学生に負担していただきます。
・留学生がもともと支払ったコースやプログラムと同等の質のものが受けられるように学校はベストを尽くしますが、状況によってやむを得ず柔軟に対応せざるを得ない場合があります。

上記のものが適用されるのは、バンクーバーで英語を、またはグアダラハラでスペイン語を勉強することを申し込んだ留学生だけです。

当然のことですが、ゲートウェイ21に支払ったという証明書の提出を求めます。

*ただし、バンクーバー・イングリッシュ・センターは如何なる時も都合によりこの対応を中止する権利を有します。



この果断な対応には私も感動を覚えました。バンクーバー・イングリッシュ・センターは、カナダでも以前から評判の良い老舗の語学学校の一つですが、老舗の名に恥じない行動です。実は、ゲートウェイ21からこの学校へ留学している方々に対しては、この救済措置はすでに適用されているそうです。バンクーバー・イングリッシュ・センターは、手続き費用などは出来るだけ取らないでほしいと、日本の留学団体にも協力を呼びかけています。当アカデミーでは前回も書きましたように、手続き費用は無料ですので、もし、バンクーバー・イングリッシュ・センターへの入学が決まっていた方は、ゲートウェイ21に支払ったという証明書を持ってお越しください。

また、その他の学校への入学が決まっていた方々に対しても、当アカデミーは以下のような人道的な支援を致します。

・入学先の学校に出来るだけ授業料その他を減額するよう交渉します。
・減額できなかった場合は、通常の授業料のうち、5%もしくは10%程度を当アカデミーが負担します。ただし、公立学校は除きます。
・期間の長さにかかわらず手続き費用は頂きません。
ただし、学生ビザの代行手続きは除きます。

ただし、この特例措置は、10月20日から11月20日までの1か月間とします。




ゲートウェイ21倒産問題ー得られた教訓と今後への警鐘ー

ゲートウェイ21の倒産とその被害額の大きさは社会問題にまでなってしまいました。同じ業界で働く者としてこれは本当に迷惑な話ですし、また何も知らないで被害に遭われた方々には誠に同情を禁じえません。

しかし、 この業界を長く知る者の中には、「ああ、あそこならばそういうことがあっても不思議はない」との感想を抱いたものが少なからずいたはずです。私もその一人ですが、一般の人からすれば、これは後出しジャンケンのコメントのように聞こえるかもしれません。しかし私がそのような感想を抱いたのには、それなりの出来事があったからです。

出来事その1
私がゲートウェイ21という会社のことを強く意識するようになったのは、もう5,6年も前のことになります。ある国の大使館にその国の留学案内の本を置くことになったが、その本に広告を出稿しないかという話を広告会社から持ちかけられました。その時、その広告会社の人は、「実はここだけの話ですが、大使館職員からこのリストに載せてある留学団体には出稿を依頼しないようにとくぎを刺されていますから、この評判の良くない団体と広告が一緒に載ることはありません」と言って、そのリストを私に見せてくれました。
リストと言ってもほんの数社の名前が書かれていただけの1枚のレターでしたが、そのリストの確か1番目か2番目にゲートウェイ21の名前がありました。ゲートウェイ21ともう1社については、前々からかなり強引な勧誘をする会社だとの噂をあちこちから聞いたことがありましたが、そのリストをみて、噂には全く根拠がないわけではなかったようだと思った事を覚えています。

出来事その2
そのリストを見てから半年か1年くらい経った頃だと記憶しますが、ある時電話で、ある語学学校についてかなりつっこんだ問い合わせを受けました。お客様から電話でいろいろな質問を受けることは日常よくあることですし、質問を受けた学校については、こちらも大変よく知っていてお勧めできるところでしたから、かなり詳しく回答を致しました。すると最後に費用の見積もりの質問を受けましたが、いくつものコースと何通りかの期間に関する複雑な見積もりでしたので、メールで回答しますと伝えたところ、いったん電話を切って、すぐにメールを送ってくれました。ところが、そのメールのアドレスを見てびっくり!なんとそのアドレスの@以下に、ゲートウェイ21の名前があったのです!つまりこの方はゲートウェイ21のカウンセラーで、自分のよく知らない語学学校の情報を得るために問い合わせてきたと思えますが、後にも先にもこのような話は聞いたことがありません。

その後、ゲートウェイ21のカウンセラーはほとんどが完全な歩合制になっているので、お客さんを取らないといくら働いても収入にはほとんどならないとの噂を耳にしましたので、それであのカウンセラーも自分で調べる時間を惜しんでこちらに問い合わせをしてきたのかと、得心がいきました。もちろん、この一事をもってゲートウェイ21のカウンセラーが全員こんなレベルだったとは言えませんが、いやしくもカウンセラーが自分で学校をじっくりと調べている時間的精神的ゆとりがない職場は異常ではないでしょうか。


さて、長々と書いてきましたが、肝心な事は、今回被害に遭われた方々と、留学の準備をしてきたけれども今回の倒産騒動でどの留学団体に依頼すべきか困っている人たちに、何らかの指針となることを提示することだと思います。

まず、今回被害に遭われた方々ですが、ゲートウェイ21にお支払いになったお金は如何ともしがたいですが、御出発を遅らせてでも留学を実現されたいという方は当留学アカデミーでもご相談に乗り、可能な限りの支援をしております。
先週末にニュージーランドで最も長い歴史を持つドミニオン・イングリッシュ・スクールの代表者が当アカデミーを訪れた際に聞いたのですが、ゲートウェイ21では、現地のオフィスがホームステイを手配する代わりに、通常学校が手配するホームステイ代よりかなり高額な料金を請求していたそうです。ゲートウェイ21に申し込むことにした理由の一つとして多くの人が上げるのは、現地でトラブルが起きた際に現地オフィスの日本人スタッフが相談に乗ってくれて安心だから、というものがあるようですが、ドミニオン・イングリッシュ・スクールをはじめとして多くの語学学校には日本人スタッフが常駐していますので、現地オフィスのサポートなど全くと言ってよいほど必要としないのです。そのような優良な語学学校へ、適正なホームステイ代金で留学をすれば、かなり安い費用で留学をすることが可能です。また、申し遅れましたが、当アカデミーでは、語学学校への入学手続きやホームステイ手配などの手続き料金は無料でお引き受けしております。

次に、これから留学団体を捜そうとされている方への指針を申し上げます。
さきほど、ゲートウェイ21の名前の乗っていたリストの話をしましたが、その時に並んで載っていた団体とゲートウェイ21とは大変よく似た体質をもっています。それは、強引な勧誘と高額な現地サポート費用です。その団体も実は私たちの業界ではある意味有名で、もし次に同じような問題が起こるとすれば、おそらくここだろうと、囁かれています。しかし、今ここでその団体の名称を明記することはできませんので、ヒントだけ書いておきます。
その団体へ一度相談に行ったお客様や私の知人で一度そこに資料請求をした人の話では、そこへ相談に行くとなかなか返してくれなかったり、深夜に電話をかけてきて契約を迫ったり、留守電に何度もメッセージを残したりと、かなり強引な勧誘活動をしているそうです。その辺はゲートウェイ21と体質がよく似ているので要注意です。
それからもう一つ。ゲートウェイ21の顧客勧誘の仕方にはある特徴があります。それは、まずカウンセリングに来た人をいきなり不安に陥れるような話し方をするということです。これは、訪問販売などの他の業種でもよく見られるのですが、相手の虚を突いて思考停止させ、その隙に有利な売り込みをしようという心理学を応用したマーケティング手法です。その団体もどうやらこのようなマーケティング手法を取り入れているようですが、これは結構横行しているようで他の団体にもそのような手法を取り入れているところがあります。例えば「留学はまだするな!」とか、あまりにも過激で常識からかけ離れたことを言って気を引こうとする留学団体には注意をしたほうがよいでしょう。


世界的な株の暴落や景気の悪化などゲートウェイ21の倒産問題以外にも留学を取り巻く環境には大変厳しいものがあります。しかし、円高は留学する人にとっては絶好の追い風ですので、暗い話ばかりではないのです。ですので、どうか皆様が良い選択をされて、夢を実現されることをスタッフ一同お祈りしております。