子供目線で真摯にサポートしている現地スタッフ
不登校生徒が年々増加し、いじめや凶悪な犯罪が頻発するようになった日本の学校。教育を再生しなければいけないという掛け声は各方面から聞こえますが、なかなか有効な手立てが見つからないようです。しかし、大人たちが手をこまねいている間にも子供たちはどんどん成長していきます。待ったなし、というのが教育の現場です。
今回私は、海外の教育現場に身を置いて、真摯に日本人の子供たちと向き合っている方からのメッセージを皆さんにご紹介したいと思います。この方はニュージーラン
ド・オークランドにある語学学校Kiwi English Academy で事務の仕事をする傍ら、13歳から18歳までの日本人留学生と向き合いサポートをしており、当アカデミーの生徒さんの面倒も見て頂いています。以下は、その方から頂いたメールの一部ですが、私はそうした立場にいらっしゃる方ならではの炯眼と教育への情熱を感じることができました。かなり長くなりますが、以下にご紹介いたします。
間違っているか間違っていないかはまた別として
子供は子供で子供なりに言い訳というか、取った態度の理由があるものです。
大人からしてみれば浅はかであったり、詰めが甘かったり、ときには手順が悪かったり、
悪賢かったり・・・・・。でも、それでも子供達は子供達なりに考えて行動にでていると
私は判断します。それゆえ、「何でそうしたの?」という会話は私と子供の中ではよく出ます。
子供がよくいうのは「大人は話を聞いてくれない」「"忙しい"って言う」そういって、
子供達は子供達だけで、時として判断を迫られることがあり、
多くを放って置いた大人が急に頭ごなしに怒ることに対し、むっとするのかもしれません。
海外にある語学学校という一種独特な環境にいるため、良し悪しは別として
通常の日本の学校でははぐくまれない関係性が生徒とスタッフ間で芽生えます。
また、言語の壁から、最初は頼りにして相談に来るうちに、いろいろと何気ない話をしだし、
冗談をいったり、私の失敗談を話したりすることで子供は心を開く・・・というか、
本当に驚くほどにさまざまなことを話し出します。
「こんなことお母さんにもお父さんにも話したことなかった」という台詞や
「大人って話を聞いてくれるとは思ってなかった」とか
「頭ごなしに怒鳴るから大人に話すの嫌だったんだ」という台詞、本当に子供達の口からよく
こぼれる台詞です。確かに、私達の目からすれば、間違っていることも多いのですが、話をさせること、自分達なりの筋書きを話させること、そういったチャンスはできるだけあげるように努めるようにはしています。
私は子供達にとって親でもなくまた先生でもなく、
それゆえに、変な肩書きがないので、逆に変に緊張をしないのかもしれません。
だから授業が終わってからホームスティに帰るまでの限られた時間、生徒は通常、私のオフィスの前に机を引っ張ってきて、たわいもない話をして、笑ったり、じゃれたりしています。時にはオフィス内なのにラグビーをしてます・・・・(笑)
仕事をする環境にはもっとも相応しくない環境ですが(ノイズが・・・)、
私はこういう何気ない時間が日本の子供達が今まで欠いていた大人との接点をそれなりに模索しつかもうとしている反映なのかな・・・と思い、
ある程度までは私の机の周りでわいわいがやがやさせておきます。
他の国籍のスタッフも多くいるオフィスですので、日本の子供の背景をなかなか理解する人は少なく、ときに「うるさいよ」と周りから、注意を受けることもありますが、最初のうちはそういう注意にわざと無関心または、完全受け入れをして、オフィスを去っていっていた子達が、「Sorry!」といって小声でしゃべったり、静かにもらった紙に絵を書いたり・・・大人と共存するためのうまい折り合いをつけるようになってきます。
人間誰でも尊重をされたいはずです。
その度合いが大きい小さいは別問題として、小さなスポットライトでもいいので
"自分の居場所"を彼らなりに見つけたい、また私たち大人に何らかの形で認められたい
のだと思います。
Adminの仕事をしながら子供と100%向き合うのは時としてかなりChallengingです。
でも何らかの縁があってこうして地球の反対側の、数ある語学学校の中でもKEAにきてくれたのだとおもい、一期一会・・・というか1つ1つの出会いを大切にしていけたらな・・・と少なくとも
努めていきたいと考えてはいます。
・・・・・以下省略・・・
教育には様々な考え方やアプローチの仕方があると思います。ですので、あるいは正反対なご意見をお持ちの方もいらっしゃるかと存じます。しかし、それでも子供目線でしっかり受け止めるという姿勢というか、アプローチの仕方は誰にとっても参考になるのではないでしょうか。